アヌシー
アヌシーの街
アルプスの氷河から流れ出る水でできたアヌシー湖畔に発展した街で、街中からは湖と雄大なアルプスの山々を見ることができます。アヌシー湖はヨーロッパで一番の透明度を誇ると言われており、夏は避暑地として、冬はスキーリゾートとして人気の観光都市です。
アヌシーは中世の時代から、サヴォア地方の主要都市として繁栄してきました。そのため、旧市街には12〜17世紀の間に建てられた中世の建物が数多く残っています。特に、アヌシー湖から引いたティウー運河沿いの旧市街には、昔、監獄として使われていた「パレ・ド・リル」をはじめ、12世紀の面影を残す家々が続き、まるでお伽話の世界に迷い込んだかのような可愛さです。
哲学者ジャン=ジャック・ルソーが若い時に暮らしたことでも知られるアヌシー。ルソーにまつわる司教館などもあり、歴史好きにはたまりません。また、毎年6月には国内最大のアニメフェスティバルがあり、大勢の観光客がアヌシーを訪れています。
アヌシーと周辺のみどころ
【アヌシー城】
旧市街の丘の上にある。ジュネーブ伯が13世紀に建てたもので、
現在内部は幅広い展示の博物館として一般公開されています。
庭園からは旧市街地が一望できます。
【パレ・ド・リル】
ティウー運河の中洲に建つ、要塞のような石造りの建物です。
長い歴史の中で、監獄や裁判所として使われてきました。
現在は歴史博物館になっています。
【旧市街地】
ティウー運河沿いに広がるエリア。17世紀初めの面影を残したサント・クレール通り
には木造の家など、趣のある家並みが続きます。
春・夏は街中に花が飾られ、とても可愛らしい雰囲気になります。
【マントン城】
アヌシー湖畔にあるマントン・サン・ベルナールの村の丘の上にあるお城です。
23代に渡りマントン家の所有。昔、ここを訪れたウォルト・ディズニーが、
眠れる森の美女のお城の構想を得たと言われています。
【タロワール村】
アヌシー湖畔にある高級リゾート地。印象派画家のセザンヌが保養のため滞在し、
ここで絵画「アヌシー湖」を製作しました。「美しくはあるが、あまりにも絵画的
すぎて退屈」とセザンヌに言わしめたタロワール村、本当に美しいところです。