アオスタ
アオスタの街
紀元前1世紀、当時、ローマ帝国の賢帝として名高いアウグストが、ゲルマン人の制圧を実現するために切り開いたアルプス越えの道。その要衝として栄えたのがこの地で、アウグスタ・プレトリア(アウグスト帝の軍事基地)と命名され、それがアオスタの語源となりました。そのような歴史から、アオスタにはローマ時代の遺跡が数々残り、アルプスの小ローマという異名をとっています。
また、アオスタの谷のあちこちに広がるブドウ畑は、小規模ながらも美味しいワインの産地として有名です。日本にはあまり輸入されていない極上のワインを見つけられるのも、嬉しいところです。ランチは、美味しいイタリアンフードとワインで乾杯しましょう!
アオスタのみどころ
【ローマ遺跡群】
古代ローマ帝国が征服した地域の住民が歓迎したこと、それは、その地域のインフラ
整備に取り掛かってくれたことでした。インフラと言えども、ローマ人にとっては娯楽
も大切で、劇場(コロシアム)建造もその一環でした。アオスタにあるプレトリア門は
市街地への門戸となる門で、そこからはローマへと道が延びています。
【アウグストの凱旋門】
アオスタの町はずれにある紀元前25世紀の作品です。この地域の先住民、
サラッシ族をローマ人が制圧した記念に建てられたものです。
【ぶどう畑とワイン試飲】
アオスタの谷の中にワイン生産者共同体があり、そこでは試飲をしながらワインを
買うことができます。アオスタ産のワインは、海外にはあまり出回っていないため、
希少価値があります。
【サントルソ祭り】
毎年、1月30日・31日はアオスタの旧市街でサントルソの市が開催されます。
近隣住民が丹精込めて作った木彫りの作品を持ち寄って、露店で販売したり、
お祭りが行われます。サントルソはアオスタの守護神、その教会と中庭などは
見学が可能です。
【サーレ城】
サヴォア公国の王、後にイタリアの統一王となるビットリオ・エマニュエル2世が、
狩猟をする時に利用した住居です。現在は、サヴォア家の思い出の品、写真などが
展示されています。狩りで討ち取られたアイベックスが無数に飾られている
「狩りの大広間」は、まさに圧巻の一言です。
【プレサンディディエの温泉】
アオスタからクールマイユールの間の町プレサンディディエには、ローマ時代から
その源泉が認識されている温泉がありました。現在はラグジュアリーな温泉リゾート
として、スキー観光客からも人気を集めています。